ブックタイトル鹿児島県産婦人科医会会報Vol1

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概要

鹿児島県産婦人科医会会報Vol1

- 75 -二年間のあゆみ(6)性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターについて県民生活局長 田 﨑 寛 二 関係の皆様には、日頃から性暴力被害者支援に対し、深い御理解と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」とは、性犯罪・性暴力被害者に、被害直後から、産婦人科医療、相談・カウンセリング等の心理的支援、捜査関連支援、法的支援等の総合的な支援を可能な限り、一か所で提供することにより、被害者の心身の負担を軽減し、その健康の回復を図るとともに、警察への届出の促進、被害の潜在化防止を目的とした支援センターです。 性犯罪・性暴力被害に遭われた方々は、一般に、その被害の性質上、心身に大きなダメージを受けているにも関わらず、その多くは、被害に遭ったことを誰にも相談できずにいます。 なんとか、誰かに相談し、あるいは支援を受けようという気持ちになっても、必要な支援にたどりつくまでには、自ら調べて、いくつもの支援機関等に足を運び、その度に自分の身に起こったことを繰り返し説明する必要があります。 また、その過程で、相手の心ない言動に傷つけられることも少なくなく、必要な支援機関にたどりつく前に気持ちが萎えてしまい、結局、必要な支援が受けられないといったことも少なくありません。 しかしながら、被害直後に適切な支援を受けることができれば、それは、その後の健康回復に大きく寄与するものと考えられています。 こうした現状から、性犯罪・性暴力被害者の方々がワンストップで必要な支援が受けられる窓口が必要との要望が高まりました。 国においては、平成23年に閣議決定された「第2次犯罪被害者等支援基本計画」において、「ワンストップ支援センターの設置促進」が盛りこまれ、さらに、平成28 年4月に閣議決定された「第3次犯罪被害者等基本計画」においても、引き続き、重要施策の一つとして、位置づけられています。 本県においては、県産婦人科医会の全面的な御協力の下、平成28 年2月10日に、県産婦人科医会、(公社)かごしま犯罪被害者支援センター、県警察、県の4者において、「性暴力・性犯罪被害者への支援における連携・協力に関する協定」を締結し、ワンストップ支援センターの機能を担う「性暴力被害者サポートネットワークかごしま」、通称「フラワー」として運用を開始いたしました。 この「フラワー」の名称については、広報チラシ等に記載してありますように、性暴力被害者への支援の気持ちを表した、それぞれの言葉の頭文字をとったものであるとともに、「花は傷ついても再び咲き続ける」という、被害者の方々の健康回復等の願いも込めて、命名したものであります。 本県の「フラワー」の支援体制の特徴として、4機関がそれぞれの役割を確認し、情報を相互に共有するなどの連携を強化することにより、被害者が各機関に、同じ相談を繰り返す弊害を