ブックタイトル鹿児島県産婦人科医会会報Vol1

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鹿児島県産婦人科医会会報Vol1

- 44 -(3)女性のための健康講座「明日をもっと元気に」について 女性のための健康講座「明日をもっと元気に」についての公開講座がH28 28 年6月12日に開催され、岩元一朗准教授、小林裕明教授、堂地勉名誉教授の3人より講演を頂いた。3人の講演内容について紹介する。講演(1)これって更年期―更年期以降のからだの不調や体調の変化―     (骨粗しょう症、骨盤臓器脱にならないための健康探し)鹿児島大学産婦人科 准教授 岩 元 一 朗1.骨盤臓器脱 骨盤臓器脱は、膀胱、子宮、直腸、小腸、膣断端が膣から脱出する状態をいう。リスク因子として老化、出産(多産、難産、巨大児)、肥満、便秘などがあげられ、尿失禁、排尿困難、下腹部の違和感、歩行困難、歩行不能といった症状を呈する。骨盤臓器脱は過活動膀胱の原因にもなるため注意が必要である。治療として骨盤底筋訓練の他、ぺッサリー療法や外科的手術(TVMやLSCなど)があげられる。予防法として骨盤底筋の筋力トレーニングや便秘や肥満の対策などが奨められている。2.骨粗鬆症 骨の強度が低下し、骨折しやすくなった状態を骨粗鬆症という。背骨や脚の付け根、手首などが骨折しやすい部位だが、1か所骨折が起こると連鎖的な骨折になりやすいため、早期発見、早期治療が重要である。女性は、女性ホルモン(エストロゲン)によって骨が守られているが、閉経によってホルモンが減少すると骨密度が減少し骨粗鬆症の原因となる。骨粗鬆症の予防や治療のためには、日常生活の食事や運動などに配慮し、骨粗鬆症と診断されたら、エストロゲンやSERMなどの治療薬も奨められている。常任理事 古 謝 将一郎