ブックタイトル鹿児島県産婦人科医会会報Vol1
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鹿児島県産婦人科医会会報Vol1
- 40 -(2)保険診療の留意点常任理事 飯 尾 一 登 平成28 28 年4月に診療報酬の改定がありました。産婦人科領域では帝王切開の点数が上がったこと、薬物放出子宮内システム(ミレーナ)処置に点数がついたことなどが主な改正点です。日本産婦人科医会ではこの診療報酬改定に合わせて2年に1回全国医療保険担当者連絡会を開き、また九州ブックでは年に2回社会保険委員協議会を開いています。これらの協議会を踏まえ九州ブロックでは社保便覧を発行しており、便覧に沿った適正な保険請求をしていただけるよう努力しているところです。 さて平成24年の審査より突合・縦覧審査が始まりました。これは従来当月の診療レセプトのみで審査していたのに対し院外処方箋の内容や過去6か月の診療内容を併せて審査する方法です。さらに当月のレセプトでも診療日情報がわかるようになりました。したがって回数や間隔に制限のある検査や処置は厳重にチェックされるようになりました。当月のレセプトで傷病名と検査・処置が合致しているにもかかわらず査定されたような場合過去の診療内容や診療日情報もご確認ください。この項では特に知っておいていただきたい項目について解説を加えました。日常診療の助けになれば幸いです。A.平成28 年4月改正点1.淋菌及びクラミジア・トラコマチス同時核酸検出と細菌培養同定検査を併せて実施した場合主たるもののみを算定することになっていたが、今回の改定で告知欄の文章が『細菌培養検査(淋菌及びクラミジアによる感染を疑って実施するもの)』と変更された。したがって一般細菌の感染を疑って細菌培養検査を行うことは可となった。ただしそれなりの傷病名が必要。2.ミレーナ挿入・抜去について『薬物放出子宮内システム処置』が新設された。1.挿入術 200点、2.除去術 150点。挿入後自然抜去時の再挿入について特に規定はないが、1回のみ請求可能とするのが妥当と考える。3.出生時、新生児に疾病が発生した場合初診料が算定できる。この場合出生した時間により時間外加算、休日・深夜加算が算定できる。B.傷病名1.病名欄の整理を。禁忌病名が残っていると投与薬剤が査定される場合がある。 例1)卵巣腫瘍と排卵誘発剤(クロミッドやHMG等) 例2)悪性腫瘍(疑い)とホルモン剤(HRT)等 検査が終わったら病名を整理するか、詳記で対応する。2.疑い病名で治療はできない。3.摘要欄に詳記で病名を記載したレセプトがあるが、詳記はあくまで詳記であり傷病名欄にきちんと病名を記載すること。4.妊娠高血圧症候群は必ず重症、軽症の区別を記載すること。5.細胞診でASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞)が判明してHPV核酸検出を行う時、確定病名は避ける。産婦人科医会では『異型上皮の疑い』を推奨している。上皮内癌、子宮頸癌等の病名では査定される。